映画「懺悔」

2月2日(月)、神保町「岩波ホール」でソビエト(グルジア)映画の「懺悔」(1984年)を鑑賞。

旧ソビエト、スターリン体制時代の粛清を告発した映画で、1986年以降のペレストロイカ(改革)、グラスノースチ(自由言論)の時代の象徴的な映画と言われているそうです。

ストーリーは・・・(以下ネタバレあり)

あるまちの市長が死んだ。が、その遺体が繰り返し掘り返され自宅に届けられる、という恐ろしくも不思議な出来事が続く。いったい誰が・・・ある女性が捕らえられ、裁判にかけられる。女性は「自分が生きているうちは墓では眠らせない」と訴え、彼女の回想が始まる。そうして長く独裁者であった市長とその時代の不条理が次々に語られていく。

真夜中のノックによる突然の逮捕、粛清裁判、恐怖から大仰な言い逃れを考え救いを求める人・・・。
独裁者の暴挙、当時の人々の抑圧と恐怖、無力さ、悲しくもおかしい人間の愚かな行為が次から次に、皮肉たっぷりにユーモアを交えながら寓話的に描かれていきます。その当時の事実に基づいているであろうと思われる場面もあって、観ていてとてもやりきれない気持ちになることも。

映画は、市長の暴挙を告発するだけでなく、その後の家族、その時代が終わりを遂げた後の家族の姿をも描きます。
女性の証言が正しいと認め、情緒不安定になり自殺してしまう孫。その後、その父親(=市長の息子)自ら、市長の遺体を掘り起こし、丘の上から投げ捨てる。いったいこれからどう生きていけばよいのか・・・

特にラストシーンは余韻を残します。
老婆が市長の名前がつけられた通りを指し「教会に行くにはこの道でいいのですか?」と尋ねる。通じていないとわかると「教会に通じていない道が何の役に立つのですか?」とつぶやき、幕を閉じる。
「いったいこの先、この国は、この世界はどこにいくのか?」と思わせる象徴的な場面に思えました。

映画にこめられているメッセージが普遍的なものであるためかとても25年前に作られたものとは思えず。。。俳優達(特に主演のアフタンディル・マハラゼ)の怪演もあって忘れられない映画になりそうです。



「懺悔」1984年、ソビエト(グルジア映画)
監督/テンギス・アブラゼ
主演/アフタンディル・マハラゼ
公式HP/http://www.zaziefilms.com/zange/
1987年カンヌ国際映画祭
審査員特別大賞・国際批評家連盟賞・キリスト教審査員賞

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